
AEDの契約形態は、購入・リース・レンタルの3つの選択肢があります。
各契約形態ともそれぞれメリット・デメリットがあり、買う側の状況に応じてどれを選択すべきかは異なります。
購入・リース・レンタル、それぞれのメリット・デメリットをあげ、状況別おすすめの契約形態としてまとめました。
購入のメリット・デメリット
購入は初めに全額を払い込む契約形態です。
AEDは高額商品でもあり、初めての場合は前金(先に入金してから商品が発生される)となるケースが多いです。
初めての取引で請求書による後払いができるのは、買い手側が大手企業の場合、もしくは売る側が後払い決済の仕組みを導入している場合に限られてしまいます。
購入のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
- トータルの出費額は3つの契約形態でもっとも安い(リースやレンタルは金利またはレンタル料が上乗せされるので)
- 日本で販売されているAED全機種から選択可能
デメリット
- 初めに大きな出費となる(20万~30万円)
- 所有者となるため、メンテナンスや消耗品の期限管理、廃棄を自身でおこなう必要がある
- (企業の場合)金額によっては資産計上が必要となる
以上です。
価格重視の方には購入をおすすめします。
契約期間にもよりますが、リースやレンタルよりもトータルコストは数万円の違いとなります。
リースのメリット・デメリット
リース契約は月々の支払いとなるので一時的な負担は軽減されます。
ただしトータルではリース会社がリース料を上乗せるので、最終的なトータルコストでは購入よりも数万円も高くなってしまいます。
リース契約ではリース会社がAEDの所有者となります。
一般的にはAEDの保証期間=リース期間となります。
なおリースは審査が必要となり、中小規模の企業、団体、個人ではそもそもリース契約ができないことがありますのでご注意ください。
メリット
- 支払いが毎月となるので一時的な負担は軽減
- リース会社が保険に入っているので機器の故障や修理はリース会社が対応
- (企業の場合)税務上は費用計上できる。固定資産にも負債にもならない
デメリット
- リース料が上乗せされるのでトータルコストは高め
- 長期契約となり、途中解約は不可
- リース対応できる販売会社は限られているので機種選択の幅は少し狭い
- 審査が必要でリース契約できないケースがある
- リース契約終了後は再リース*か引き取りとなる
- 消耗品の期限管理や交換などは設置者が担う
*リース期間終了後、耐用年数まで使用する場合は再リースする必要がある。再リースはかなり安い金額での契約となるので負担は大きくはない。
レンタルのメリット・デメリット
AEDのレンタルは警備会社や一部の販売会社が対応しています。
レンタルは短期間だけ借りるといったことも可能ですが、コスト面では購入・リースと比べて割高になります。
所有者はレンタル会社になります。
現状、AEDのレンタルに対応している業者さんはかなり少ない状況です。
メリット
- 期間を限定して設置することが可能
- 消耗品の期限管理や故障時の修理対応はレンタル会社が責任を持つ
デメリット
- 購入やリースに比べて割高
- 保証金を求められる会社もある
- 機種指定が難しい(レンタルしている会社が少ないので)
まとめ
AEDを設置する際の契約形態ということで、3つそれぞれメリットとデメリットを見てきました。
価格重視の方には購入をお勧めしますし、設置後の手間を軽減したい方にはレンタルをお勧めします。
リースはちょうど中間のような位置づけですが、個人的には中途半端かなと。審査もあったりしますし。
大手企業なんかで何十台も設置するとかならリースはありかもしれないですね。